もたもたでも自由で軽い

ぼちぼち走ってはいます。
主に墓地を。

この頃公私ともに、自分で考えているだけでは解決しない種類の悶々とする事柄が多い。
もうすぐ禿げるかもしれない。
それでも、悶々としながらランニングシューズをはいて坂を上って、
突き当たりのいつもの公園墓地に一歩踏み入れると、自由だ。

大きく息をつく。
顔が笑う。

私はどんな基準で考えても決して優れたランナーではない。
ないが、走るのは好きだ。
歩いていて体が重くても、走りに切り替えるととたんに軽くなる。

今日は仕事を定時に切り上げて、職場の近くの川沿いをはしった。
ランニング用品一式は常備しているのだが、
今日はそもそもランニングシューズをはいていたので、
着替えだけしてそのままの靴で。

軽い軽い。
何だこれ。
同じ靴なのに、やっぱり走ると軽いんだよ。

川沿いは色んな花が咲いていて、
登りたい岩も何箇所かあって、
ボートを練習する人たちの様子も目に涼しく(本人たちは暑いのだろうが)、
"On your left!"と声を掛けながら追い越していくサイクリストの尻も素敵で、
なかなか楽しい道中でした。

そんなわけで、相変わらずはしってます。
もたもたと。

初フルマラソン

2013フィリーフルforblog

いよいよフルに挑戦してきました。
ま、正直なところ、「曲がりなりにも自力でゴールした」というだけの成果でした。
今回の目標は「完走」だったので、達成したという解釈もできれば、「お前大分歩いたからダメ」という解釈もできます。ゼッケンを取りに行く段階で渡される「26.2」(マイル)のシャツを一応後ろめたいことなく着られることと、完走メダルをもらえたのはようございました。

レース前に少々水を飲みすぎてスタートからまもなくトイレにいきたくなったり、いつもならトラブルの出ないようなかなりの序盤からスティッチ(走っていて脇腹などが痛くなることですが、日本語ではなんていうの?)が出たりで、ストレッチがてら一旦休まなければならなかったりで色々ケチのついた始まりでしたが、自分以外誰も悪くない。(ランニングの好きなところのひとつは、大抵何があっても自分以外誰のせいにも出来ないところだ。)
その割には、というよりむしろだからこそ「まあ目標は完走だし」と開き直ったのか、楽なペースを保ちつつ景色を楽しむ余裕もあった。前半は去年のハーフマラソン(←リンク)と同じコースなのにやっぱり目新しくて、私ほどきょろきょろしていた地元の人はそういなかったのではないかと思われます。笑

そんなこんなで所々歩いてしまったのですが、あと4マイルを残すところで脛がつってそれがおさまるまで道路わきの草地に寝転んでのた打ち回ることになり(脛なんてつったの初めてで、どうやったら治るのか分からず押したりひいたりしていた。ああ痛かった。)、そのあとは再発を恐れてしばらく徒歩にしました。最後1マイル半ほどを何とか走りに戻してゴール。全体に情けない経過でもゴールが近づいた時は結構じーんと来た。うちで最も運動音痴だった私が、家族が誰もやっていないフルマラソンをやったのはやっぱりちょっとしたアチーブメントだ。

去年応援に来てくれた「一緒に走るはずだったのに申し込みが間に合わなかった友達」は、今回私に乗せられてやはり初のフルで参加したのですが、会場ではお互いを見つけられず。終わってから携帯に「きつかったわー」とメッセージが来ていた。一度で沢山だそうです。笑

私は1週間ほどたっぷり休んだら、来年に向けてまた調整を始めますよ。
フルを走ったらくたびれはててもう沢山だと思うかな、実際そういう友達もいたし、と走る前は危ぶんでいたのだが、やる気満々だ。

来年どうしよっかな。NYCとかハワイという手もあるんだけどな。
ロンドンは4月でもう締め切っているので行くなら再来年だし。
でもボストン(←ある程度早い記録がないとそもそも申し込めない)は遠いわ。笑

Rock 'n' Roll Half Marathon

2013RnR.jpg

見苦しい靴ですんません。笑

武道のイベントシーズンが終わったと思ったら、あっちゅう間にマラソンシーズン。
いや、レース自体は雪の時期を除いて大体一年中あるのですけれどね、私は武道イベントのシーズンはちょっと無理なので、今頃になるわけです。
で、走って来ました。Rock 'n' Roll Half Marathonを、地元で。
これはサンディエゴの会社が主催するシリーズで、アメリカ各地の他今はヨーロッパにも進出しているらしい。(今にわかに調べました。笑)
地元フィラデルフィアでは、川沿いの公園地区の道を中心に、ほぼ平坦なコースを走ります。
前に走った友達がこのコースが一番好きだと言っていて、川沿いの景色がいいのも知っていたので楽しみにしていました。

前回のレースで会場に早くつきすぎて待ち時間中寒かった(11月だったし)反省を踏まえてのんびり家を出たら、駐車場がアレだったり(何だか知らないが皆ひどい停め方で、通れるはずの通路が通れなかったりして、ここバックで戻るのかよ!というのを何度かやった。幸い丁度出る人がいて「ここ空くわよ」と合図してくれて助かりました)トイレの順番待ちが永遠のように長かったりして(5つのうち3つまで紙が切れていた。もう少しスタート地点近くに行けば沢山トイレがあったのだが、途中まで待っちゃった意地で最後まで待った)、来年は紙持参しようと深く心に刻みました。
で、スタート地点についたときには最初の方のcorral(誰か日本語教えてください)はもうスタートしていた。まあ私はびりっけつの方なので結果的には余裕でしたが、心の平安のためにはやっぱりもう少し早く家を出よう。



トイレに並んでいる間に、スタート地点に向かう人たちの波を眺めていました。
こういうイベントに集まる人は殆どみんなきちんと筋肉がついて、かつ無駄のないいい体をしている。
当たり前といえば当たり前なのだけれど、こういう土地で暮らしていると肥満の人に囲まれているのがデフォルトなので、イベントに来るといつも「おお!」と新鮮な気持ちになるのだ。まるで別の国にいるみたいで。

…そうしてレースの間にそれを見慣れて、帰りに市内を車で通り抜ける間にまた逆カルチャーショックを受けるんですけれどね。ほんとに同じ生き物なのかと。
私もついこの間まであっちの生き物側だったわけですが。



今回使ったボロ靴は、去年のハーフを走ったのと同じ靴です。
一度はリタイヤしてウォーキング用にしていたのですが、他の靴にはないこの靴の役割もあるな、と気づいて現役に戻していました。写真には写っていないけれど小指の辺りに左右とも穴があきかけています。まあ今回のハーフくらいまでは頑張ってもらえるかな、とこれを選択しました。
Sauconyの Kinvara2という靴で、もう売っていないモデルです。もう一足買っておけばよかったな。
迷った末同じシリーズ最新の4ではなくて3を一足買ってありますが、今回のレースまでに慣らしが間に合いませんでした。次のレースはそちらで出ます。

「コースは川沿い」とばかり思っていたら、前半は案外市内でした。(ちゃんとコースマップ見ろよ。)
4マイルほど市内だったか、そのあと川沿いに入ります。全部走り終えてから気づいたのですが、あんなに川沿いの風景を楽しみにしていたのに、さっぱり見ていなかった。風景を見ている余裕がないほどつらかった、とかそういうことではなくて、今回はなんと言うか、ほぼ全行程景色よりも自分の内面を見ていた感じです。

ところどころにバンド演奏やチアリーダーの応援があるのですが、今回私が一番好きだったのは道端に座り込んでアフリカのドラムを叩くおっちゃん二人組でした。素朴な音のシンプルにリズムだけの音楽が、ランニングには一番合うな、と思いました。バンドは私にはあまりピンとこなかった。
ほかに好きだったのは、小猿のパペットを手に嵌めてしゃべらせながら自転車で側道を走っていったおじさん。
それから、ところどころにある励まし文句の旗のうち、
"One day I won't be able to do this. But today is not that day."
(いつかこれが出来ない日は来る。でも今日はその日じゃない)
というのと、
"Half marathon is only 5k with 10 mile warm-up"
(ハーフマラソンはたったの5キロ - 10マイルのウォームアップつき)
というもの。

タイムはあろうことか去年と全く同じでした。
今回諸事情で去年ほどトレーニングで距離を走っておらず、ひとまず最低限の目標は完走、にしていたことを考えれば悪くないが、平坦で楽なコースであることに焦点を当てるとまあ芳しくはありません。
それでも、今回をパスして次にかける可能性もちらっと頭を掠めていたのですが、走って本当によかった、と思いました。それぞれの通過地点のタイムを見ると、最初から最後までほぼ同じペースで走り続けていたことが分かります。走っていても、周りに巻き込まれるのでなく自分の内部にあるリズムを保っている実感がずっとありました。去年は巻き込まれて早くなっていた部分もあったので、それはそれで利点もあるのですが。

上り坂で人を抜く傾向はやはり同じでした。
上り坂だと着地した脚の腿で体をひっぱり上げる方式に切り替わるみたいで、別に抜こうと思っているのではないが自然なペースで行くと結果として沢山追い越します。腿はな。強いしな。居合で。

一応サプルメントも持参していましたが、結局ところどころのステーションの水だけで走りきりました。終わってすぐにバナナを一本食べ、水を一本飲んで、それでしばらく十分だった。

いつものことだが、心肺と左脚は平気なのに右脚がまずへばる。
走り終えて水補給を終えたら、車に戻る前に草地に移動して丁寧にストレッチした。
ててててててて。

数日しっかり休んで、また走りに戻ります。
いつか走れなくなる日は来るけれど、まだその日では、ないから。





<靴レビュー>Saucony Hattori

ひとつ言いたいのは、この名前どうにかならなかったのか、ということだが、それはおいといて。

Saucony Hattori

初のゼロドロップシューズです。
ランニングを始めてから1ヶ月ほどで4mmドロップのSaucony Kinvara2 に切り替え、先日のハーフマラソンまでその一足でやってきました。
ゼロドロップに興味はあったのですが、余りレースが近くなってから靴を変えるのもどうかと思ってレースが終わるまでお預け。
そしてレースの翌日に早速、それまで下調べしてあった情報を持ってスポーツ用品店へ。

ないのな。

ないのよ、品揃えが。靴が沢山あるように見えて、どの店も何かの偏りがあって、見たいタイプのものは実は全然なかったりするんです。こんなに積んであるのに殆ど全部ナ*キ、とか。
(ナ*キがダメだっていう話じゃないんですが、私は初代の不快なトラウマ靴がナ*キだったので個人的にナ*キ売り場は素通りなのです。私がダメだったあの靴が好きっていう人だっていると思うんだけど。)

一軒目では一足だけ試着。
これはレビューではほぼ完璧に私のニードを満たすと思われた靴で、ただ気になっていたのは私が持っている同じメーカーの普段履きの靴の靴底の固さでした。はいてみると底もまあまあフレキシブルで悪くはないが、親指側の骨のとかかとの違和感が気になった。これは慣れる種類のことなのかしら、どうも逆のような気がする、と感想をメモして次の店へ。
異性とのお付き合いでも大体、最初にちょっと「あれ?」と思ったことが最後にダメになる原因になるからね。

二軒目にはリストアップしていた靴が一足もなかった。それどころかゼロドロップが全然なかった。
先にネットで調べとけよ、といわれれば全くその通りです。
一応試着はして、履き心地のいいものは一足あったのだけれど、今回はゼロドロップが目的なので、将来の欲しいものリストに入れることにして引き上げ。

さて三軒目。
ここには少なくとも2種類、気になった靴があるのがわかっていました。
しかし店のレビューが両極端で、オーナーが知識豊富、ここでしかランニングシューズは買わない、という人がいる一方、オーナーの態度についての不満でもう二度と行かない、という人もいて、少々腰が引けていたために最後にまわしたんでした。ほら、小さな専門店って入ったが最後逃げ場がなかったりするしさ…。(笑)

入ると、奥のレジのところに立っている眼光鋭い中年女性が振り返りました。
明らかにランナー体型です。顔が怖いっつの。
ゼロドロップで、トレイルランも考えている、とサイズとともに言うと、「あるわよ」とすぐ奥に入って5箱ばかり出してきました。
作業をしつつ、私に話しかけつつ、他の二人の若い男性店員にひっきりなしに別の用件の指示を出している。
息子さん?いやもしかしてツバメさん?
あ?今彼じゃなくて私に話しかけてるんですか、ややこしいなあもう。

この人おっかないんだけど、すばらしいのは質問にすばやく返事が返ってくること。
それぞれの靴のクッションの厚さも全部把握しています。
「これ探してたんですよ、他の店になくて」
と言ったら、「ないわよ。皆ゼロドロップの売り方知らないんだから。」
強烈。笑
私がその靴をはいてみて、ちょっとかかとがゆるい感じするけどこういう靴?と訊ねると、
つま先部分を押してみながら「ちょっと大きいわね。それでクッションはあるほうがいいの、ないほうがいいの?」と訊きます。
「なしで。」
「あ、じゃあこれじゃないわ。」
と、出してきたのがこの靴でした。

私が今まではいていたのと同じブランド、Sauconyです。
たまたま私の足の形にあっているのだろうと思うのですが、やっぱり足にすっと馴染みます。
実はこの靴、下調べした中に挙がっていたものではありませんでした。
Sauconyがゼロドロップを作っていることさえ知らなかった。
お店の中を少し走ってみると思わず顔が笑いました。
これだわ。迷いなし。
"Sold!"

翌日公園でいきなり14キロ走るという暴挙にでました。

前の靴Kinvara2に替えたときも、地面の様子と着地するときの足の様子がわかりやすいと思った記憶がありますが、この靴はそれ以上です。中敷自体はKinvara2よりもふわっとした素材が使われていて、厚手の靴下を履いているのに近い感覚があり、一瞬「クッションありすぎ?」と不安になったのですが、底がより薄いらしい。関節も自由に動くし、よくも痛くも踏んでいるものの感触が直に伝わってきます。ベアフットシューズの名に恥じない裸足感覚です。
Kinvara2も相当軽いですが、これはさらに軽い。実測したらKinvara2が326gで、Hattoriが196gでした。
靴が軽いと不思議と体全体が軽く感じられます。

初回のランニング後、左の親指の付け根側面に水ぶくれができそうな予感がありましたが、それには至りませんでした。
その後数回10キロを走っていますがその感じはなくなったので、初回で14キロという暴挙のためだったと思われます。

クッションべたべたの初代の靴から4mmドロップに切り替えたとき、兄弟子から(っていうのも変だけど、ランニングの話題のときだけコーチっていうのも変だし)「最初はふくらはぎに来るよ」と予告されていましたが、確かにそうでした。
そして今回。4mmドロップからゼロドロップに替えて、その影響を一番感じたのはやっぱりふくらはぎ。

4mmドロップの靴でのトレーニングで、様々の段階を試行錯誤しながら通って強い足首とアキレス腱を育てた経験があるので、今度の靴でさらに足を強くするのだと思うと楽しみです。

と、これを書いている最中にランニング歴数年の友達が私のFacebookに「何年も走ってるけど、あなたほど嵌ったことないわ。4mmドロップって何?」というコメントを残していて笑いました。
色々嵌りやすい性質なんです。良くも悪くも。

長距離ラン中の栄養試行錯誤

レースのエントリーに書きそこねたことがありました。

私はまだ経験の浅いランナーなので、長距離を走る間の水分とカロリーの摂取方法については本当に試行錯誤中です。
普段10キロ程度の練習のときは家を出る前に水を飲んで、帰ったらまた飲めばいいことなので何も持ち歩きませんが、10キロを超えて水分摂取をしないとさすがにへばります。
それでウエストポーチに水ボトルポケットのついているタイプのものを買ったのですが、つけて走ってみてびっくりしました。
500ccかそこらの水の重いこと。
単なる重量ではなくて、ポーチが完全には体に密着せず走るたびに踊るので感じられる重さが増すんですね。

新しいことを学んでいると、知らないことが一杯あってびっくりするよ。笑

さらに20キロが近くなるとお腹も空いて来ます。バナナ一本とかそのくらいの量で落ち着く程度のことですが、件のポーチに水ボトルとバナナを入れてみたら何だか馬鹿っぽくて気持ちが萎えました。食べた後バナナの皮またポーチに入れるの?という現実問題にもぶつかり。笑

じゃあそのために作られた製品ならどうなんだ、ということで、こんなのも試しました。120cc100キロカロリーで、水分、糖分量としては、走る前に十分水補給してるという前提で、これひとつで丁度いい。ポケットに余裕で入るので便利です。ランニングのサイトでは、ランニングパンツの内側に安全ピンでとめておく、という技も紹介していました。安全ピンはとめた状態のままミシン目で切り取って開けて飲む、と。

しかし不味いんだなこれが。

え?いちいちうるさいヤツだな?
自分でもそう思うけど、不味いものでカロリーとるとソンした気持ちになるじゃないか。笑

ここまで来て、普段からいける範囲の距離に以前ウィダーインゼリーが売っていたのを思い出しました。
私の(古い)記憶が正しければ、マスカット味は悪くなかった。
おそろしくふっかけた値段がつけてあったような気がするけど、と思いながら行ったら、もう売ってなかった。泣

もっとこう、普通の食品で、持ち運びが楽で、適度に水分もとれて、っていうものないのー?
と思いながら偶然通りかかったベビーフードコーナーにこんなものが。

babyfood.jpg

はい、離乳食です。
ウィダーインゼリーの袋よりは少し小さくて、ポケットに容易に入ります。
中身によってカロリーは60から100くらいまで。ヨーグルトベースのものだと大体90から100で丁度いい。
半固形流動食なので水分自体はこれひとつだと20キロのランには足りませんが、給水所のあるレースではお水はもらえばいいので問題ありません。そんなわけで今回のレースではこれをひとつポケットにねじ込んで走りました。

あと3キロほどの地点で空腹感が出たので開けてみましたが、走りながらでも容易に操作ができ、なおかつ残してもまた蓋をしてポケットにしまえます。そして何より、普通の食品の味がする!

そんなわけで、今のところ私の理想に最も近い長距離ラン用の補給はこのベビーフードです。
友達はみんな「え?」っていう反応をしたけどね。
ほっといて頂戴。笑
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剣祐

Author:剣祐
剣の修行中。

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