読まれている。気がする。

Kim Taylor先生はいよいよ怖い。
私が武道における礼儀のことを考えているとそれについて書いてあり、
武蔵が茶の湯の師匠に逢う所を読んでいるとそれについて書いてあり、
毎回のように「ブログのようなもの」に書かれる事柄がそのとき私が考えていることと
シンクロしているのであるが、
今日はテニス肘についてのアドバイスが書いてあった。
遠くカナダから心を読まれているような気がする。

テニス肘。
つい2-3週間前から気になりだした。
先生は居合で起こるそれについて書かれていたが、
私のは左肘で、原因は剣道の、おそらくは動きが間違っているせい。
というのも、先日全員鏡に向かって動きに注視しながら素振りをしたときは
殆ど痛くなかったのだ。
見ていないときはいろいろ間違っているのだろう。

構えを直すこと、
それから
キム先生の書かれていたストレッチをやっておこう。

吉川英治「宮本武蔵」

少々休憩。いや食べすぎました。
冷蔵庫に殆ど何も入っていないというのに買い物のために本を置くのがいやで、
片手で小麦粉をこねながら片手で本を持って読み続けていた。
うどんとパンが出来た。
こんな面倒なことをするくらいなら買い物に行った方がよっぽど早いと言われれば
反論もできないが、
まあ久しぶりに焼きたてのパンもいい。
パンは以前に散々焼いているので、なにも測らずに目分量で片手でも
そこそこに食べられるものができる。
外はカリカリで中はもちもちのおいしいパンが出来た。
うどんのほうはですね、なかなか上手く行きませんぜ、師匠。
(手打ちうどん師匠はせんべいさんなり。)

そんなわけで炭水化物ばかり食べながら宮本武蔵の続き。

ただ今七巻です。
杖道の夢想権之助も、小野派一刀流の小野氏も登場して、
まるで彼らに逢えたようで嬉しく思いながら読みすすめている。

そしてつい今しがた、武蔵が太鼓の演奏を見て
「二刀がほんとだ。むしろ、二刀が自然なのだ。」
と思い至る所にさしかかった。

いつかは剣道で二刀をやってみたいかもなあ。
まずは一本の竹刀で基本を固める段階の今の私には遠い先のことだけれども。
キム・テイラー師匠に、また二天一流も杖も習いたいなあ。

時間がいくらあっても足りないわ。

海辺のカフカ

祝日で休みなもので朝からどうも土曜日のような気がずっとしていて、
また1週間ぶりの更新になっちゃったよと思ったが、
今日木曜日なんすよね。

今日こそ大掃除をする計画なのですが、
目が覚めてからついさっきまでずっと本を読んでいて、
まだ掃除に手もついていない。
「海辺のカフカ」を読んどりました。

大好き。

大好きというのは本当はそんな隅々のことではないのだけれど、
がつんと来た記述がいくつもあったので、
いくつか引用しておきます。
どこにがつんと来たか、というのがつまりは
私がどういう人間かというのを示すんじゃないか、多分。
いいとか悪いとかじゃなくて。

「芸術家とは、冗長性を回避する資格を持つ人々のことだ。」(大島さん)

つまりそこが私が芸術家たりえないゆえんだな。
大島さんには惚れそうになった。多分外見もとても好きなタイプのひとつだ。
しかし彼はアレでアレなのだ。会っても私には関心を持ってくれないであろう。残念だ。

「なんというか、自分が正しい場所にいるっていう実感があるんだな。自分がいったい何かという問題が、ナカタさんの横にいると、もうどうでもいいようなことに思えて来るんだね。比較するのはいささかオーバーかもしれんけど、お釈迦様かイエス・キリストの弟子になった連中も、あるいはこんな具合だったのかもしれないな。お釈迦様と一緒にいるとき、俺っちなんかこういい気分なんだよな、とかさ。」(星野さん)

たとえば剣道のL先生と一緒にいるとき私はそういう気持ちになる。
そうしてみるとやっぱり宗教か。
宗教みたいですよ、M氏。(読んでる?)

「どのような他者もここで君に害を及ぼすことはない。なにしろここは森のいちばん奥の部分だからね。誰も、あるいは君自身も、君に害を及ぼすことはない」(兵隊)

自分で自分を傷つけているうちは、きちんと奥に入っていないんだな。

みたところ暴力的でグラフィックな記述も沢山あるのに、この人たちは大丈夫だという安心感を持って読み進められるのは、重要人物が誰も、言葉でも行動でもうそをつかないからだ。
滝に打たれたようなすっきりした気持ちになりました。
滝に打たれたことないけど。

剣居一体

すっかり週1ペースですがな。ブログ。
良くブログで更新の間のあいたのを謝っている人がいるが、
私の文が読めなくても誰も困りゃしませんからな。
書けるときに書きますわ。

今年の剣道のイベントもすっかり終わり、正式の稽古は木曜日で最後だった。
あとは先生が「私はいるから来たい人はいらっしゃい」という日が二日あるだけだ。
私が道場に初めて行ったのは多分、去年の最後のクラスの日。
剣道を始めて丁度1年ということになる。

C君が松本のピンクの忍者の真似「いや、味方でござる」をやっている向こうで
JRが「ヤッタ」を踊っている、どうかしている光景にも慣れた。

いや、そうじゃなくて。(火曜日の実話ですけどもね。)

剣道の1年は本当に小さな一歩だ。

このごろトーナメントや審査の準備のために、剣道の稽古が長引いて
その後の居合の稽古が殆どできていなかった。
木曜日、数ヶ月目のメンバーが防具をそろえるために残っていたので、
その間に久しぶりに広い所で刀を振れた。

すっかり剣道の振りになっている。
これは居合にとって良くも悪くも転びうる。
これはいい、と思ったのは、
しばらく剣道に集中していてから刀を振ったら、
自分の動作の無駄と不足とが明らかにわかったことだ。
斬るために最も効果的な動きを探る。
斬るために最も効果的な動きは、最も美しい動きでもあるはずだ。

夏の居合のセミナーで山口のS先生がおっしゃった、
「居合で困ったら剣道を、剣道で困ったら居合を考えてください。
答えが見つかるかもしれません。」
ということばがよみがえる。
剣居一体。

しばらくの休みにもそれなりの益があるものだな。





Mitsuwaツアー

ふなぐち菊水一番しぼり。
たこわさ。
大トロほんのすこし。

うーまーいー。
わさびの茎ってそういえばこういう味がしたよ~。
余りに久しぶりで忘れていたよ~。(涙)

いいですね、Mitsuwaでお買い物。

実は先生にはまだ内証だけれど、
先生のクリスマスプレゼントを買うための旅だったのだ。
皆さんの意見を募った所「お酒」という意見が多数を占めて、
どうせならいいものをということで片道2時間のMitsuwaまで行った。
(を、口実にむしろ自分の酒をたっぷり買ったわけだが。)

ほかに来てくれたメンバーと3人で相談しながら、
おいしい日本酒と、
とっくりとミニ枡二つのセットを選んだ。
他の人がいて良かった、一人だったら迷いまくっていたと思う。

かっこいいTシャツを見ていたら、
店員さんに後ろから「サイズとかお探ししますか?」と日本語で話しかけられ、
知らない人から日本語をきくのに全くなれていない私は
「わあああああ!!」
と大仰におどろいて飛び上がった。
いやまじで。
そのあと単なる日本語に余りに驚いたことに自分でたじろいて、
「すいません、すいません、日本語聞くのになれてなくて、
田舎から出てきてるもんですから」とかなんとか口走り、
C君に横で爆笑された。

こんなことで動揺しているようでは、侍の時代だったら
とっくに斬り殺されているであろう。
修行が全く足りん。

さて、買ってきた五輪の書読もうっと。
英語版もってたんだけどさ。つい先日ふと我に返ったのよね。
なんで英語で読んでるのかしら、って。



(「アメリカ暮らし」というカテゴリーにしといて、
結局オチは武道本。)


宮本武蔵

片手で本を読みながら家事をやっているので進みません。本しか。
吉川英治の「宮本武蔵」を本日ついに入手、
ぼちぼち一巻を読み終えるところです。
Vagabondがきっかけで読む気になったところが現代っ子だが、
あれはあれで、これはこれで、別の面白さだなあと思う。
そして漫画の方が下だ、ということはない。
Vagabondのレベルでは。

八巻全部あるんだよね。
もう今日は家事進みそうもない。

それに明日は日本の本が入手できる所に行くので
本が増える匂いぷんぷん。

剣道雑誌を買っている女がいたら私かもしれませんので
声を掛けてください。
そのうえ数名の連れのうちのひとりに「ボケ」とか言われていたら
まず間違いなく私だと思います。



ところで今平行して読んでいるものには、しばらく前の剣道雑誌と
大好きなTudorものの歴史フィクションがある。
今朝私は感動してちょっと泣いた。
いや、ロマンチックな本のほうじゃなくて、
剣道雑誌の足さばきの記事で。

なんだそりゃ。

審査終わり、結果は不明。

ああ楽しかった!
実り多かった!
いや、まだ審査の結果はわかんないんですけどね、
いい剣道の1日でした。
やるだけのことはやったし、
思わぬ先生と久しぶりに稽古できてこれから注意する点を教えていただいたし、
もうそれだけで素晴らしい1日だった。

剣道で過ごす1日が悪い日だったことがあるだろうか。
いや、ない。今のところ。

剣道の審査とは、学びの一日に他ならない、
ということを学んだ。

右手を使いすぎないこと。
そして、
右手を使いすぎないこと。
(自分だけにわかる、この繰り返しの意味。)

C君はその先生に偉い褒められていた。
いいな。
私もあの先生にいつか褒められるようにがんばろう。
いや、褒めては下さったけど、なんかニュアンスが全然違ったんだもん。
聞いててよだれでそうになったわ。

[ (This is not the translation from the Japanese version, but a copy
from the post I made on the Kendo Forum.)

Just came home from my very first shinsa.
Don't know which kyu I passed, but right now it doesn't matter.
It was a GREAT day of LEARNING.

That's what it was.
Shinsa was a part of learning process.

You show what you have.
That's all you can show anyhow,
and if you're holing back any of your kendo spirit in the regular training,
you won't be able to show all what you have.
I need to do each keiko with my whole heart.

And watching people testing for higher ranks is a great mitori-geiko.
You will find your next goal in them too.

審査前日、それどころじゃない。

明日は剣道の初審査だ。
緊張しているかと思いきや、道場の雑用が忙しすぎてそれどころではなかった。
もう早く審査でも何でもいいから剣道やって発散したい。
そう言う気持ち。

カープールの手配をしていたんですわ。
昨日今日になって気が変わったり、実はこういう都合もあると言い出す人がいたりで、
やっと解決したかと思われるたびに別の問題が起こって、
それがなんていうか私の本職の業務の一部にそっくりなので、
仕事二倍、二倍。という気分に。
メッセージが入ってくるたびにさばかないと今日中に解決しないので
本職の業務のうち後回しにしても差し支えない事柄がどんどん後回しになり、
結局残業。

もうへとへとや。

そしてとどめ、残業中にもう一発、
「あ、俺、Pだけど、明日カープールに参加したいんだけどいいかなあ。」
ぎりぎりの台数をきっちり準備したところだったのに。
がっくり。
判ったよ、私も車出すよ。

帰ってきて気を取り直して、
袴にアイロンもかけたし、新しい竹刀も出したし、
あとは荷物を詰めて、
今日はもうさっさと寝ます。

姿勢、気合、残心。
特に残心には注意。
十分走り抜けてから振り返ること。

だから使わないものは忘れるんだってば。

JR「日本語の質問があるんだけど。カタテがOne handで、モロテがTwo hands?」
私「うん、カタテは日常会話でも使うけど、モロテは今は武道用語かな。」
C君「日常ではリョウテ、だね。」
私「あ、リョウテ、かー。」
C君「お前日本人だろ…。(ここ日本語)」

本気で思いつかなかったんだもん。その単語。

咳が止まらなくてね。

七日も調子悪かった挙句に、やっと医者に診せに行った。

「ふむ。アナタ最後に来たのいつだったか覚えてる?」
「1年くらい前でしょうか…もっとかな。」
「2年前ですよ。」
ひょー。丈夫だったのね。

「誰だか忘れる所だったよ。」

Zpak(Azithromycinの5日コース)など出してもらいました。
ついでに、手持ちのものの使用期限がとっくに過ぎていた
Albuterol inhalorも出してもらったらそれが30ドルもした。高え。
薬局で、やっぱりいらないと言おうかと一瞬思いました。

大体2年も前のを使い切っていないあたり、
「いらない」に限りなく近い。
でも要るときはものすごく要る。
それが緊急用薬品の緊急用たるゆえんなり。

An Old Friend

Got together with a friend for dinner.
We worked together until a few years ago.
She's more like my mom's age, we have very different personalities,
I couldn't even imagine becoming friends when I first met her.
But we somehow became close friends.

We met at our regular sushi place.
The food was great as usual,
it's been quite a while since the last getting together,
so our conversation centered on the mutual friends' whereabouts. .
Had some good laugh as well.

Toward the end of dinner, she asked me.
"So, what is it you learn now?"
Kendo.
I briefly explained what's involved, armor and the bamboo sword.
"Oh my God." she said.
I laughed and said I'd send some photos.

We promised each other that we'll get together again soon and parted.

It felt a bit odd.
I felt much distance between us.
What is it?
Our age difference doesn't change,
We're still in the same profession,
We still share many friends,
We don't share many interests except work but we never did,
What is it that makes me feel this distance?

If felt as if we're standing at very different stage of one's life.

Since starting Kendo,
I've been feeling that my life has just started.
I feel like a kid.
Watching everything in the world with amazed stare.

On the way home, I realized that
I missed the liveliness of the Kendo buddies
that I haven't seen the last few days.
That's where I belong, us, bunch of kids.



古い友達と会う。
数年前まで一緒に働いた同僚で、
考えてみれば母くらいの年齢の、私とはずいぶん性質の違う人だ。
初めて会ったころは友達になるとは思いもしなかった。
でもどういうわけだか親しい友達になった。

いつものすし屋で、
料理はいつものように素晴らしく、
しばらくぶりだった私たちは共通の友達の話などして、
ずいぶん笑いもした。

食事の終わり近くに彼女は訊いた。
「それで、今何を習ってるんだって?」
剣道。
簡単に説明した。防具、竹刀。
「オーマイゴッド」と彼女は言った。
私は笑って、写真送るよ、といった。

またすぐ会おうねと約束して別れた。

何だか妙な気がした。
彼女との間に大きな距離を感じたのだ。
何だろう。
年齢差は変わることはなく、
今も同じ職業で働いているし、
共通の友達は沢山いるし、
仕事以外に興味の共通点は余りないけれどもともとなかったし、
この距離を感じさせるものは何か。

人生における位置がうんと違うように思えたのだ。

剣道を始めてから、
私は自分の人生が始まったばかりのように感じている。
子どもみたいに感じている。
世界のあらゆるものを、興味津々な目で見つめている。

帰り道、
数日あっていない剣道仲間たちを懐かしく思っていることに気がついた。
そこが私の居る場所だ。
私たち、ガキども。


今日はこれ、英語で書いてから日本語に翻訳しました。
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