My new buddy

そんなわけでずいぶん前に買って殆どはいていなかったランニングシューズを昨日まで使っていた。

Nikeの、かなり安価なほうのくくりに入るランニングシューズで、クッションが効いていて(必要だと思ったのだ、無知って怖い)、結構めんどくさいことを言いがちな私の足に合ったこれを選ぶまでには店3軒と試着10足くらいは通過したのだ、確か。

実は膝が絶好調とはいえない。
膝に優しくないことばかりしているのだから当然といえば当然である。
ランニングで痛めたわけではなくて、ランニングを始める前に集中してやっていた庭仕事で、
しゃがみこんだまま向きを変えて膝をひねったりを長時間していたのが不調のそもそもの原因だが、
そこに畳み掛けるように居合の稽古をしたり、
剣道の先輩が全速力で体当たりしてきてすこし横ぎみに押されて膝をひねったり、
さらにランニングを始めたりしていて、どれも膝に優しくない。
走っているとき、膝には体重の三倍の過重がかかるという。

ずいぶん前にランニングを始めようかな、と言ったとき、
ある友達に「膝に悪いよ」と言われた。
それでひるんだのだから、つまりは本当は走りたくなかったのである。
本当にやりたい人間は、「どうすればできるか」を考えるものだ。
(この辺、前回の「ほどほど」の話にも繋がります。)
今となっては剣道も居合もランニングもやめられないので、とりあえず庭をほったらかしにした。
そういう優先順位。
体を作ることが、先。



ランニングを始めて色々読み物をしているうちに、
ミニマリストシューズというものが気になりだした。
走り方、特に着地の仕方を矯正して、かかとではなくつま先側で着地することによって、
膝への衝撃が和らぐらしい。
それで興味は出たのだが、新製品のレビューを読むと結構みんなお値段がするし、
今の靴はまだ新品同様だし、
「今買わなくてもな。次の靴はこういうのにしよう。」
と、頭の隅に置いておくだけで手は出さずにいた。

ところでランニングを始めた話は、余り広く公表していなかった。
特に自身もランナーである(しかもハーフマラソンの後居合と剣道に来て軽々動いていたりする超人な)兄弟子にはなんていうか内証にしていた。

昨日まで。

ばれたが最後、アドバイスの嵐をお見舞いされました。
靴の種類から、その靴での走り方から、その走り方をするのに丁度いい音楽をダウンロードできるサイトから、
もう私のランニングのニードを全部カバーしてくれる勢いで。笑
根っからの「教える人」なんである。

長い話を短くすると、その結果、しばらく気になっていたミニマリストシューズのカテゴリーに入る靴を買ってしまったんでした。
「余り高いのは今ちょっと」というと勧めてくれた「適度な妥協点」のその靴を履いて、今朝走ってきた。

いやいやいやいや。
いやいや。
マジで?


店で手にとった時点で「何これ、紙製?」と思うくらい軽いのには気付いたのだが、
履いてもこれほど足で違いが判るとは思わなかった。
羽みたいに軽い。

膝の衝撃を減らすには、かかとからつま先の高さ差が少ないほうがいいそうで、この靴はその差が4mm。
余分なクッションはついていないので、着地するとき足の裏のどこが使われているか感じることができる。

前の靴でもかかとで着地しないように気をつけてはいたけれど、
この靴で、言われたとおり速いテンポで走ると自然に足の前半分で着地する感じになる。

なんだこれ気持ちいい。楽しい。

「最初は数マイルから慣らして」と言われたのに、気持ちよかったので今日の予定の5.5マイルすこし(約9キロ)を全部走りきってしまった。(言うこときかなかったのは兄弟子には内証。笑)
前の靴重かったんだなあ。
知らなかった。

そんなこんなで、今日は朝ランニングから帰ってから、
そのありえないほど蛍光色な靴のそばを通ってはニヤニヤしています。
へへへへ。

ほどほどに

新たにエクササイズを始めた話をすると、
アメリカの人は殆どみんな"Good for you!"という。
それがたとえどんなに上っ面のただの挨拶にすぎなくても、
とにかく習慣としてそういう返事を聞きなれた私に、
日本の人の多くがとかく言いがちな「無理しないで」「ほどほどに」は違和感を持って響くようになった。

思いやり、なのかもしれない。
多分そうなのだろう。
でも勢いや喜びが殺げるんだよね、それ。

私のランニングのトレーニングに対して「ほどほどに」としか言ってこない何人か
(半分は日本に住む日本人だが、あとの半分は在米日本人である)にイラッと来て、
Facebookにこういうポストをした。(原文は英語)

ほどほどに、というアドバイスは曲者だ。
身近でトレーニングを見ているわけでもないのに、私が「ほどほど」を超えているかどうかどうしてわかる?
それに「ほどほどに」といわれて実際トレーニングの量を減らすのは、
往々にしてそもそもほどほどにしかトレーニングしていない人たちだ。
つまり何がいいたいかと言うと、私は自分のしているトレーニングを全く快適にやっているのでほっといて頂戴と言うことです。
イラッとしてるのわかる?


いつものように速攻で兄弟子からコメント。笑

「ほどほど」がなんであるかを知るには、
まず限界を知らなければならない。
「ほどほど」というのはトレーニングの理想ではあるが、
それを凡庸であることの言い訳にしてはならない。

この人の、物事を簡潔かつ明確にする言語能力にはいつも感服する。
それで飯を食っているプロであるとはいえ。



このところ周囲でけが人が続いたので、
ランニングにあたっては先輩ランナーに教えを乞うて怪我を防ぐための準備を十分してのぞんでいる。
走距離を増やすのも、段階を追って、かつ本番に間に合うように計画している。
先週末からの1日5マイルのランニングは"nice and easy" と表現できるようになり、
実感として自分の体が無理なくついていけていることが私には判る。

それでもなんでも、「ほどほどに」としか言わない人は、「ほどほどに」としか言わないのだ。

まあ、方向性が違うだけで、アメリカ人の"Good for you!" と同じ、単なるルーチンの挨拶なのかもな。
いちいちイラッとしないで「ほどほどに」受け取っておけばいいのか。笑



あ、言い忘れたけれど、11月に初のハーフマラソンを走ることになりました。
今回の目標は歩かず止まらず完走、です。
この目標が謙虚とでるか、それがやっとこさかは、2ヵ月半先のお楽しみ。

変化

走り始めて、一つ大きく変わったことがある。

常に気分がいい。

走った直後だけではなくて、朝走ると寝るまで機嫌がいい。
一度だけ夕方走ってみたことがあるのだが、その日は日中鬱々してどうもすっきりせず、
結局また朝ランニングの日課に戻した。

走ることによるホルモン分泌の変化で気分が高揚する生理的な理由のほかに、
「歩かない、止まらない」という目標を達成できていることからくる自信とか、
見た目にも体が引き締まってきたことからくる自信とかの要素も関わっているのだろう。

人間関係ですこしくらい凹みそうになることがあっても、
すぐに「大丈夫、私は私」という気持ちに立ち直る。

走ることができる限り、私は大丈夫だと思う。

走ることを決めたときにはインスピレーションになる人がいた。
(いや、「おばちゃん、ふわふわ~」とほざいた姪ではなくて。笑)
その人は今もインスピレーションであり、かつ走ることに関する実際的な助言者でもあるのだが、
今はこの人がいるから走っているのでなない、
私自身がただ走りたいのだ、という気持ちになっている。



今日は4マイルちょっとから、5マイルに距離を伸ばした。
スピードは一向に伸びない。
走っている間はきつい。
それでも夜、「明日も走るんだ」とちょっとわくわくしている自分がいる。
なんだろうこれは。

どこで読んだのだったか失念してしまったのだが、
誰かがこんな言葉を知り合いから聞いた、と書いていた。
「誰でもランナーにはなれる。ただ、多くの人はそれが理解できるほど長くも、ゆっくりも走らないんだ。」

誰でも走ることはできる。
私にはこう断言する資格があると思う。
なぜなら、
走ることなんか、世の中で一番嫌いと言ってもいいくらいに
嫌いだったから。


一年で一番きつくて、一番楽しみな合宿が終わる

トレーニングの甲斐あって、初日の終わりにボロ雑巾にはなりませんでした



恒例の夏の剣道・居合道合宿だった。初日と最終日が半日なので、正味5日間。
朝6時からの坐禅に始まり、午前2時間、午後2時間の稽古、1時間の自由参加の水泳(または剣道の形の稽古)、
そして居合道または剣道の形の夜の1時間半の稽古が9時に終わるというスケジュールだ。
2時間の中には木刀による剣道の基本稽古と剣道の形も含まれるので、それほど激しく動きっぱなしというわけではない。



木刀による剣道の基本稽古は毎年この合宿で稽古するのだが、
毎年ほぼこの合宿でしか稽古しないので、思い出すのに少々時間がかかる。
今年は形の名前を言ってもらえば全部できるところまでは行ったが、
やはり後半の順番が怪しいので自力で全部やれといわれたら多分できない。
その後の竹刀剣道の基本の稽古で、木刀の基本稽古の順序で打ち込みをしたのが復習と理解の助けになってよかった。
これ、勉強になるので地元の道場でもやったらいいとおもうのだけど、多分やらないだろうな…。



剣道の形は、私は地元の道場ではとかく初心者の指導に廻されて、
後輩がどんどん先の形を習うのを横目に私は5本目までしか稽古できないでいる。
毎年この合宿が新しい形を習う唯一の機会で、去年六本目と七本目を習ったきり、やはり地元では殆ど稽古できずにいた。
それで今回はその二本をしっかり稽古しようと思っていたら、それどころか小太刀三本まで全部教えてもらえた。

よっしゃーーー!!


小太刀は間合いが難しくてそこが面白い。
まあまあきちんと覚えられたのは一本目の仕太刀だけで、
二本目は怪しく三本目は全然だめだが(笑)、地元で隙あらば先輩と稽古したい。
(つってもね、そもそも小太刀全部できる先輩が3人くらいしかいないし、いつもいるのはそのうち一人だけっていう道場。)



竹刀剣道はいつものように基本みっちりのほかに、私にとても勉強になったのは、
主に二段、三段を対象にした「もとだちの仕方」の稽古だった。
こういうことって意外にちゃんと習っていない。
普段地稽古をしていて、この先輩がもとだとすごく勉強になるとか、その逆だとかは感じているので、
そこから学ぼうとするわけだが、きちんと「もとだちとしてのあるべき姿」を教えてもらったのはほぼ初めてだった。
今回の合宿は子供が多かったこともあって、大人とはまた違う受け止め方をする少年たちの相手をしていて色々考えさせられた。何人かは私より段位が下でも、あきらかに私より上手いというようなこともあってな…。



一日中裸足で体育館に立っていると、どこが疲れるって足の裏が何より疲れる。
今、膝も少々怪しいので、夕方プールに入るのをとても楽しみにしていた。
わたくし実は殆ど泳げないのですが、それでも。

浅いほうの、歩いていても遊んでいてもいいプールで、泳げる友達にちょっと手足の動かし方を教わって、
結構真面目に一人で練習した。
浮くけどなかなか進まねえ。
顔をつけないと浮かず、一旦顔をつけたが最後息継ぎができないので、一息でいけるところまでしかいけないのだった。
ははは。

二の腕の筋肉痛が気持ちよかったのと、膝を含めて足がやはり楽になったのとで、
やっぱり水泳を運動ルーチンに入れたいと思った。



居合は常の通り、兄弟子がリードして大先生が剣道の形のグループと行き来しながら監督される。
今年は傘下道場の一つで最近居合をはじめた人が多く、初心者が多かった。
制定居合数本しか習ってない初心者は、別のグループに分けられて兄弟子が続きを教え、
私ともう一人のメンバーが大先生を独占することに。ふふふふふ。

向こうで初心者を教えつつこちらをみていたらしい兄弟子にあとで、
振りかぶりと立ち技の切りおろしが小さくなっていると指摘された。
「つまり前よりダメになってるってことですね」
「そうだ。」
がーーーーん。
この先しばらく、これが課題だな。

後半三日は、例によって二人で独占できた大先生に古流をみていただけた。
大森流12本全部、最後の三本は私のみ、大先生と一対一で。
その上大先生の古流を、奥伝の何本かまで見せていただいた。
部屋に戻ると忘れないうちに、宴会部屋に行く前にメモを取る。
まだ古流の稽古に入っていないメンバーが多い普段の道場で、
大先生に直接古流を習う機会はそれほどないので、このメモは貴重だ。

最後の夜、居合の稽古場に行くと、兄弟子が
「さっき大雨だっただろう。大先生が稽古キャンセルするか、とおっしゃるから、
先生、キャンセルしてもいいですが祐子さんにはご自分でそう言って下さいよ、と申し上げたんだよ。
そうしたら ”じゃあやるか”ってことになったんだ。大先生は俺は怖くないがキミが怖いんだな。」
そんなバカな。笑



夜の稽古の後の酒盛りには参加しなくてももちろんいいのだが、
今回は全参加してしまった。
毎日朝は今日は飲むまいと思うのだが、冷房のない体育館で汗だくになって稽古していて、
3時ごろになるともうプールとビールのことしか考えていないというていたらく。
毎日ビール飲んでいなければ合宿中にもう少し体重減ったと思うのだけれどね、
まあ帰って来てから挽回しているからいいんです。



最後の日、帰宅してFacebookを見ると、兄弟子が
「また一つ夏が終わった」と書いていた。
兄弟子にとってこの合宿が「夏」なんだ。
切ないなー。



後日談。合宿から戻って数日後、隣町の講習会案内に初心者の水泳というのがあったので、申し込みました。9月の終わりからの10週間、週一で75ドル!お徳!

走る習慣

周数を増やせども、万歩計によると殆どマイレージが増えない謎に首をかしげて数日、
知り合いのTweetをヒントにアンドロイド用のGPSアプリケーションをダウンロードしてみた。
万歩計はそもそも自分で歩幅をセットする仕組みなので、それが不正確だと結果も不正確になるし、
同じコースを走っているのにどうかすると1kmくらいの誤差が出るなどして怪しかったのだ。

開けてびっくり、いつも2マイル前後だと思って走っていたコース、GPSでは4.2マイルでした。
(距離感覚なさすぎだろう自分。)

月から金までの週5日間走るので、週あたり20マイル。
これ、ハーフマラソン遠くないんじゃあ?



形から入るのは恰好悪いなと思っているので、どうしても必要なもの以外の出費は今のところしていない。
ランニングシューズは前に始めようと思ったときに買ったものがあるし(サウナみたいに暑いけれど)、
GPSは今のところアンドロイドのアプリで間に合うし、
パフォーマンスの改善うんぬんの段階ではまだないので心拍計がなくてもさして困らない。

この、走る人の雑誌のサイトは最大に活用している。
Runner's World
初心者向けの面白おかしくて共感できる記事もいいし、計画の手助けにもなる。
もう雑誌を定期購読しちゃおうかなーと迷っているところだ。

元の目論見どおり、合宿直前の今までに、走ることは習慣、というところまで持ってこられたと思う。
毎日走り終わるとさっぱりする。
このところ居合の方の道場でスパルタ剣道に参加しても、前より楽にこなせる。
二次的目標の減量も、5月からの減食と庭仕事の効果も合わせて、見た目にも服の感触も明らかに変わっている。
(実は体重は今日まで量っていなかったのでマックスからどれだけ減ったのかはわからない。)
毎年ボロ雑巾のようにへとへとになる合宿の初日がどう感じられるかがちょっと楽しみだ。

で、ブログのタイトルを「ほぼ剣士、時々ランナー」に変更… はせめて最初のレースにでてからにするか。
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Author:剣祐
剣の修行中。

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