読み散らかし再び

読み散らかしのアップデートです。
こういうものを書いているときは大体ほかにやることがあるのに逃避しているんだよな、こいつは、とは、思っても口に出してはいけません。

前回3月の分がこちら。 ←クリック

トイレ
Apollo 13 (ええ、まだだらだら読んでます。なかなか帰還しないな、ジム・ロヴェル。)
不思議なキリスト教 (やっともう少しで読み終わる!割と辛かった!*1)

ベッド(文字通りベッドの上、である。)
Guns, Germs, and Steel (購入したのは多分12年くらい前)
Richard III (比較参照しながら読むつもりで並べてあるのだが、英語で今ひとつわからないところを日本語版でみても大抵同じくらいわからないので、結局日本語の方は殆ど読んでいない。)

ベッドサイドテーブル
Narcissus and Goldmund  (さび付いたドイツ語を脳の奥から引きずり出すための試み。)
The name of the Rose (大昔日本語で読んだがさっぱり覚えていない。英語では初めて。)
SAS survival handbook (大体これは「読む」ための本なのだろうか。必要なときに参照する本ではないのか。)
Song Celestial (Bhagadad-gita) (ほぼ放置)

ダイニングテーブル
The Lord of the Rings (場所昇格。何度目かの読み返し。)


携帯電話のキンドルにダウンロードしてあるもの

…は、もうすっかり忘れられているので略します。


さらに
注文すみで到着待ち
Lionheart (Sharon Kay Penman著の、リチャードI世の物語。)



そんなわけで、前回に比べると大分リストが短くなっております。その間に買って読み終えた本もかなりあります。6月に買った日本語の本は全部読み、ギャツビーはその後原著も読み返しました。原著で、なるほど文はすごいと思う、私が嫌なのは登場人物たちの性質なのだな、ということが判明しました。



*1:割と辛かった - 非クリスチャンとしてクリスチャンが殆どの地に暮らして15年余になりますが、その立場から見て、どうも説明が現実とそぐわないと思うところが多かったです。ま、私は宗教学者じゃありませんからね。

全米居合道講習、大会、それからSS先生という女性のこと。

全米居合講習から戻りました。
国土が広いので、おおまかに西海岸、中央、東海岸で会場を年毎にローテーションするこの講習、今年はどこから行っても不便な(笑)ネブラスカ州オマハ…の、近くの、アイオワ州カウンシル・ブラフス。こういうところだと航空料金がかさむのが参る。安く済ませようとすると直行便がないしさ。

(以上、愚痴。)

今回グループ分けは「二段以下」と「三段以上」で、三段以上は殆ど全部が最終日に審査を受ける人ばかりだった。
こういうめんどくさい場所だとどうしても来ないといけない人しか来ないんだよ…(笑)。
そういうわけで三段に数ヶ月前通ったばかりの私は、通訳でありながら多分このグループで一番の下っ端であった。
二度ほど「じゃ、悪い見本をやってもらいましょう」とかり出される。通訳しながら見本もするの忙しいんです先生。

S先生の講習は、もちろん制定12本の注意事項を教本と指導要綱に沿って指導していただいたのだが、合間合間に「体が勝手に動くようになるまで稽古を繰り返すこと」が強調されていて、それが何よりも頭に残った。


こういう講習の滞在場所は大学の寮のことも多いのだが、今回はホテルだったので、その益を満喫しました。
稽古から戻ると水着に着替えてプールとジャクジーにまっしぐらにでかける。そうしてそこに行くと、いつものうちの先輩方と、近隣の道場からうちの道場に頻繁に来られる先輩方ばかりなのだった。このホテルには全国からのメンバーが皆滞在しているというのに、何故。

毎晩ビールを飲みながらも、朝はちゃんと早起きしてランニングをした。
土曜日は途中でやはり走っていた兄弟子と合流する。
ペースも、私にはまあわずかに速めかな、という程度で十分ついていけた。違いが出るのは走りながらしゃべるときで、兄弟子はこのペースで話しても全く余裕だけれど、私は話すと少し息が上がる。

人と一緒に走るのは実は私は初めてで、これもいいものだなと思いました。
一人で走っていても自分の足のリズムと呼吸のリズムが合わさって音楽のようなここちいいパターンを生み出してなんとも言えない落ち着きが得られるものだが、隣に人がいるとそのリズムが一層複雑になる。活気が加わる。
このときの心象風景が翌日思わぬところで助けになった。


土曜日は一日中大会。
私にはこのところ、一回戦負け続きの汚名があった。大体いつも、対戦相手の名前をみてびびり、出る前から気で負けている、というパターンである。今回も、朝一番で一回戦の相手を見るなり、いつもかなりのところまで行く日系アメリカ人の男性で「またかよ」と思ったが、ここまでそのパターンが続くと開き直った。

落ち着け。自分の実力で抜けばいい。
どうせそれしかできないんだから。

最初の礼法でさっそくナーバスになりかけたとき、頭に浮かんだのは前日のランニングの光景だった。
いつものランニング中の平静な心持と、隣に(しばしば鬱陶しくもあるけれど)信頼する人が一緒に走っていることの心強さが一瞬心によみがえったら、すっと楽になった。

最初の「前」と「柄当て」が完璧に程遠かったので「だめだなこりゃ」と思ってからはますます開き直った。
「三方切り」は講習でS先生がおっしゃった抜きの高さだけを、「添えて突き」はいつもうまくいかない突きの時の刀の水平だけを、意識して抜いた。「総切り」で締めて礼をし、三本全部私に旗があがったときは何かの間違いだと思った。
うちでは大先生はともかく、先輩方はちいとも褒めてくれないので全然ダメなんだろうと思い込んでいるのである。

このときの相手が後で、「負けたあとキミの居合を見ていたけれど、こりゃ負けるわけだと思ったよ。」と言いに来てくれた。去年まで(というかこの試合の判定が出るまで)、「手ごわい」と思う何人かに入っていた人だ。

この後二回戦も3対0で勝ち進み、三回戦で「手ごわい」リストの別の男性、去年の優勝者に2対1で負ける。
この人相手に旗が一本あがっただけでも前進ではある。まあ、負けは負けだがな。笑

結局三位までには入れなかったけれど、敢闘賞をいただきました。

審判で忙しかった姉弟子(そんな言葉あるか)があとでつかつかと寄ってきて、
「後で言いたいことがたくさんあるからね。沢山の人が感心していたけれど、私は感心してないから。」と、きついながらも少し笑いを含んだいつもの調子で私の肩を叩いた。「ひー」とふざけて逃げ隠れる振りをする。
傍で神経質で気の弱い別の女性の先生が、姉弟子を少しとがめるような目で見ている。
案の定後で「あんなこと言われて大丈夫?」とそっと言ってきた。
この先生は自分が傷つきやすいので人の心配もされるのだが、私はこの姉弟子の振る舞いに関してはむしろ元気付けられるくらいで本当に全く傷ついていない。毎度毎度そう言ってるのだけれど、なかなかわかってもらえないのよね。

とにかく一回戦負けパターンは打破したし、多数の人から後で頂いたコメントによると私は自分で思っているよりはいい居合をできているらしいので、S先生のおっしゃるように「体が勝手に動くように」稽古をこつこつ積み重ねて自信を増そう。


最後に、今回の講習、大会、および審査で一番輝いていたのは、近隣の道場からうちの道場に頻繁に来られるSS先生という女性だったことを記しておきたい。
これまで何度も六段審査を受けられて、去年は誰もが「通っただろう」と思ったのにやはり通らず、壁にぶつかっておられた。この1年でどれだけの努力をされたのか、全く揺るぎのない、力強いながらも力任せでない安定した技をずっと抜いておられた。大会では四段以上の部門でうちの兄弟子をやぶって優勝され、翌日の審査で見事六段に合格。
今回ずっと彼女の事をこころにとめていたので、合格の知らせに自分まで涙が出た。

手本になる女性の居合道家がいるというのは、いい。
何人いても多すぎることはない。
そもそも体のつくりが違うのだから、女性にはできないことも現実にはある。
その逆に、女性だからより気持ちを配れるところもある。

SS先生は、そろそろ真剣を探す時期に来ている私に、ご自分が去年ぴったりの真剣に出会うまでの苦労を話してくださって、「女性のことは女性にしかわからないこともあるから。私が無駄にした何年もを、他の人の役に立ててもらいたいと思う。真剣探しは私が手伝うからね。」とおっしゃる。ありがたい。



そして来年の講習はいよいよ、NY市です!





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剣祐

Author:剣祐
剣の修行中。

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